虹を好きになったあなた
私は雨降る少年を思う
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「ただいまぁ~」



学校が終わり、いつも通り家に帰った。



昨日の夜もずっと考えていたが未だ答えがでない。



「光。おかえり」



キッチンにいたお母さんがひょこっと顔を覗かした。



「いい匂~い♪今日は肉じゃがなの?」



私は肉じゃがの匂いに誘われてキッチンに入った。



さっきの落ち込んでいた気分が少し上がった。



「そうよ。いっぱい作ったから蒼空くんのところにも持って行ってあげて」



そう言われて私は肉じゃがが入ったタッパを渡された。



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