虹を好きになったあなた
蒼ちゃんは普通にしているけど女の子と話している姿を見ていたら

心の中が痛くなった。



「悪いけど…」


「あのねっ!」



蒼ちゃんが断ろうとしたら、女の子が止めた。



「あの……。私、ずっと雨水くんのことが好きだったの!

彼女もいるのは知っているんだけど…私じゃ駄目?」




その言葉で私は何か重いもので頭を叩かれた感じがした。



「光~!おまたせ~」


手をあげて椎名たちが走ってきた。



「あれ?光、どうかした?」



小夜が私の顔を覗き込んできた。



笑わなきゃいけないのに…笑えない。



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