虹を好きになったあなた
「ごめん、小夜。…ちょっと調子悪いから保健室行ってくる。
先生には言っといて」



私は我慢できなくて走り出した。



「光~?」っていう声も聞こえたけど私は無我夢中で走った。



気づいたら私は図書室に来ていた。



幸いもうすぐ授業だから誰もいない。



「ふっ……ふぇ…」



私は我慢していた涙が一気に溢れだした。



すごくショックだった。



蒼ちゃんが女の子から色目使われることも。


遠回しに別れてと言われたことも。



「蒼、ちゃん…」



“ガラッ”



声を殺して泣いていると後ろのドアが突然、開いた。



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