虹を好きになったあなた
「いやっ!離してよ!」



でも蒼ちゃんの力は強くて離れない。



「はな……ンッ!!」



もう1回振り払おうとしたら、蒼ちゃんにキスをされた…



「ンッ……ッ……はぁ…」



前とは違う、長いキス。



私はすっかり力が抜けて私は座り込んだ。



どうして…今、キスをするの…?



「――落ち着いた?」



蒼ちゃんは私の目線の高さまでしゃがんだ。



“キーンコーンカーンコーン”



授業開始のチャイムが鳴った。



「なんで追いかけてきたの…。チャイム鳴ったから授業に戻らないの?!」



なんで、こんなときに私は素直になれないんだろ。



< 49 / 55 >

この作品をシェア

pagetop