【BL】BLOVED
なめらかな肌に手を滑らせると、甘い吐息が聞こえた。
肌に、ユウキに、没頭し溺れていく。
疼き猛って屹立した激情を一気に侵入させユウキを支配した時、
痛みを伴った甘い呻きが聞こえ、俺はユウキに支配された。
果てても幾度も絡みあい、突き上げるたびに愛しさが増す。
『好きだ』なんて安っぽい言葉は今の俺たちには似合わなくて、
『愛してる』なんて泥臭い言葉に感じるくらい、
心と情を絡ませながら、掠れるくらい何度も互いの名前を呼んだ。
満たされたのはカラダじゃなく、欲望。
『好き』も『愛してる』も『付き合おう』もなかったけれど、
そんな言葉は俺たちには必要ないと思えた。
汗ばむカラダを共に横たえて、微睡むこの瞬間が、刹那の時が、
ずっと続けば、それでいい。
「オレが女の子を連れ込んだとき、ヤキモチ妬いてくれた?」
なんて微笑む小悪魔なユウキに、
ちょっとだけ、してやられたとは思ったけれど、
かどわかされるのも、まぁ、
悪くはない──
これからも、こんな関係で、
このキョリで、
触れられるのなら。
【了】


