私だけの王子さま
今日一日、本当に色々なことがあって、正直言うと少し混乱していた。
特にアキラに会って、委員長が走り去った時。
どうなるかと思ったけれど、結果的には、それが私たちの間にあった溝を埋めることになった。
委員長がアキラの仲間だったことはショックだったけれど、もう過去のことだ。
それよりも大切なのは、現在だと思うから。
だから、これからは、私が委員長を支えていく。
委員長の心の扉が、二度と閉まることのないように―――。
だけど、この時、すでに動き出していたんだ。
私たちの関係を、さらに大きく変えることになる、出来事が。
少しずつ…
少しずつ―――…。