アクオー
トミーの視線の先に、泣き喚いている男が居た。

「早く消してくれーー!!」

男はスーツを着ていた。

きっとあの男だけが仕事で帰りが遅くなり、火災を免れたのだろう。

身なりからすると、結構仕事が出来そうな感じだ。

(可哀相に)

「可哀相にね」

トミーが妖しい笑みを浮かべて僕を覗き込む。
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