アクオー
野沢邸は、まっさらな新築だが、一応は木造の様だ。

これだけ近づいて吠え声がしない所をみると、犬は飼っていない。

周囲は、まだ建築中の骨組みだけの家がいくつも建っているが、人が住んでいる家は無さそうだ。

目撃される危険は、極めて少ないだろう。



「やろうか。アクオー」

「良さそうね」

トミーが差し出したライターを受け取るとき、彼女はギュッと僕の手を握ってくれた。
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