君と〜クリスマス・イヴ〜
「ごめんなさいね…あの子、悪い子じゃないから…」

マスターの妻、麻由美さんは、快く私に着替えを貸してくれた。

まるで自分の子供のように、悪い子ではないと言い張る。

「……いきなり引っ張られて、此処にたどり着いて、悪い人ではないと言われても…説得力ありませんよ」

借りたスカートをはきながら、私は呆れ気味に呟く。

「そうね…クスクス。優希君らしいわ」

「あの変な人、優希って名前なんですね」


< 8 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop