Monsoon Town
最初は、殴る蹴るの躰の暴行だった。

それだけじゃ足りなくて、嫌がってる彼女に性行為の強要をした。

レイプも同然だった。

日が経つにつれてエスカレートする暴行は、いつしか彼女の顔から笑顔が消えていた。

自分に笑顔を見せることがなくなった。

大好きだった彼女の笑顔を消したのは、他でもない自分だ。

「俺とひまわりが出会う2週間前、お前は彼女を自宅に監禁していた。

監禁しても、お前は暴行を続けていた」

陣内は話を続けていた。

できることなら、両手で耳を塞ぎたかった。

けど、躰が固まってしまったみたいにそれができなかった。
< 391 / 433 >

この作品をシェア

pagetop