【完】甘いカラダ苦いココロ
「ショーゴ最近、付き合い悪くなーい?」
休み時間になるとなんでだか勝手に周りに女が集まってくる。それが正直最近かなりうっとうしい。いつも決まった何人かは屋上にまで付いてくる。
「こいつ最近、年上の女にハマってるんだよ」
同中で一番よくつるんでる颯太(ソウタ)がいやらしい笑い方をしながら俺を肘でつつく。
「えー!? なにそれ」
「やらしい、ショーゴ」
「てか春菜かわいそう〜」
何人いるんだよ……。高い声が耳に響いて苛ついた。
「何ヵ月続いてる? 二ヶ月くらい? 今、遊んでる女、その年上だけじゃねぇ?」
正確には一晩きり、とか久しぶりに一回やったりとかはある。春菜とも、多分数回やってる。でも一番頻繁に会ってるのは沙耶だった。
「貴重すぎ〜。どんな女か、今度会わせろよ」
「嫌だね」
こんなチャラい男に会わせるかっつーの。
颯太はイイヤツだけど、相当遊びまくってる。最近までは俺も同じようなもんだったけど。