【完】甘いカラダ苦いココロ
「え〜!? ショーゴって年上好きなの!?」
「知らねぇの? コイツ逆ナンで人妻と付き合ってたこともあるし、上限なし?」
「あー、すっげぇ昔な」
「てか中二ん時だっけ、海で。キレイ系の人妻が翔梧に一目惚れでさぁ……」
クォーターのせいか中学くらいから大学生くらいにみられてた。だから必然的に年上からもよく声かけられたりするし、面倒だから本当の歳も言わないことが多い。
沙耶にも二十歳のままだったな……。
よくしゃべる颯太をぼんやり見ながら考える。嘘をついてる事にめずらしく罪悪感があった。
「春菜はどーすんの?」
一番濃い化粧の女が顔を近づけて聞いてくる。つけてる香水が鼻について思わず眉間に皺が寄る。
「別に、どうもしないけど?」
「出た! S発言。ヒデーな」