-Promise-



『せっ先輩?』
「怖い?」


恐怖と不安が頭を過る
それでも…
先輩の不安そうな顔を見たら
私から"嫌だ"という選択肢は消え去った


『せっ先輩だから…大丈夫です』
「凛……優しくするな?」
『は…い』


後は先輩に身を任すだけ
震える手を…
先輩は優しく包んでくれた


『いった…い』
「大丈夫。俺の背中掴んでて?」


涙がでた
嬉しかった
先輩と一つになれた
痛みなんて消え去っていった


「ありがとう…凛
俺のそばから離れんなよ」
『絶対離れません…』


この人以上に愛せる人なんてきっといない

私の初めては…
全部全部先輩だった
キスもそれ以上も
この先する相手はきっと先輩だけなんだって…


思ってた


先輩も私だけなんだって信じてた


ねぇ先輩
私は…私は…
本当に先輩が大好きでした




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