-Promise-



―…プルプル



(どうしてでてくれないの)


不安はどんどんとたまっていく
怖い
一人は怖いよ

私の世界はすべてが玲二中心で…
玲二がいないなんて考えたくない


雨はどんどんと酷くなり
冷たい雨は私を弱くする


その時


玲二の話声が聞こえる
私はハッとし声のするほうをみる
すると…


隣には


――……美魅がいた


『ど…して??』


濡れた体をゆっくり持ち上げ
私は玲二と美魅に近づく


「美魅好きだよ」
「玲二…」


好きだなんて言わないで
その言葉は…
私だけのものじゃなかったの?


『美魅…玲二…どういうこと?』
「…りっ凛」


先に私に気づいた美魅は
目を丸く見開き困った顔で玲二をみた

玲二は
何かを悟ったかのように私に告げた

それはあまりにも残酷な言葉


ねぇ返してよ
私の三年間を…
ねぇ美魅
私達…親友なんじゃなかったの?




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