星の瞬く時間に
喋ることも忘れ、黙々と口に昼食を
詰め込んでいると、
優もやっと落ち着いたようで、
パンを取り出して食べ始めた。
暖かい陽気と、
噴水からチョロチョロと
音を立てながら流れる水、
時々吹く優しい風。
私はこの空気が好きだ。
私と優の間に会話はないけれど、
気まずくはなく、柔らかく、優しく、
静かな時間が流れている。
穏やかで、しばし現実を
忘れさせてくれる時間。
別に喋ることが嫌いな訳ではないが、
無理矢理話題を作る必要のない、
居心地の良いこの空間が好きなのだ。
だから私は、他の人よりも
優と一緒にいる時間が
1番楽で居心地が良い。
優はどうか分からないが。