星の瞬く時間に
「よしっ。食べ終わった!
ごちそうさま」
そう言って、優はゴミを片付け始める。
「早っ。てか、毎回思うけど
パン1個じゃ絶対足りんって」
私が口をもごもごさせながらそう言うと、
優は、私が手に持っている
男子かっ!とつっこみたくなるような、
可愛いげのない一段の弁当箱に
ちらりと視線をやって、呆れ顔で言う。
「逆に言わせてもらえば、柚梨は
食べすぎ。そのお弁当箱とか、
大学生の女の子が使うもんじゃ
ないやろ。本気すぎやし!」
…言い返せない。
この女、痛いところを突いてくるぜ!
私に辛辣な言葉を浴びせたかと思うと、
今度は私を見て、くすくす笑い出した。