葵街学園記
「限界者」とは、葵街学園独自のシステムだ。
人間学の最高峰にして日本の誇る世界一の科学者原居草室(はらいそうしつ)が創立した葵街学園の根幹をなすシステム。


根幹でありながらこそ、枝葉は知らないこのシステムの目的は「人としての限界を突き破る」事。
限り無く異常なシステムであり、一般生徒にはあまり認知されていない。

譲木高世は一年前からこのシステムに参加していた。

世界の全てを罵倒して生きているようなこの少女が授業時間中だと言うのに、屋上に佇んでいるのも彼女が「限界者」であるからだ。

草室の方針により、「限界者」は学園に登校する限り何をしても良い事になっている。
只、あまり数がいない為やはり一般生徒の目に入る機会は殆ど無い。




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