second〜切ない恋の物語〜
せっかくだから、夜景は見ないとって野上さんが言うから、

車を降りて見る事にした。





「はい!

そう言って、私の方に手を出す。

「はい…」

そう言って、私は野上さんの手を握った。

ゴツゴツしてるんだね。

筋肉質ではないのにね。





ベンチに座って、夜景を見る。

私は、野上さんと繋いだ手をギュッと握った。

すると、ギュッと握り返してくれる。



幸せ。




周りから見れば、カップルに見えるんだろうな。

今は彼女の存在なんて、どうでもいい。

今が良ければそれでいい。
そう思えるぐらい、夜景が綺麗だった。
< 65 / 200 >

この作品をシェア

pagetop