second〜切ない恋の物語〜
午後の授業が終わって、Tree Timeに向かった。

昨日の今日で、野上さんにどんな顔で会えばいいんだろ。

だけど、それとは逆に会える喜びを感じていた。

早く会いたい。




駅の改札を出て、携帯をチェックすると、

恭子でちゃんからメールが来ていた。

日曜日のコンパの詳細。



どうしよう。

コンパへ行く?

理由つけて、キャンセル?

そもそも、野上さんとは付き合ってはない。

行ってもいいんだろうけど、気分が乗らない。

野上さんの存在が、今は大きいから。

私は一人で浮かれているだけなのかも。

だけど、信じたい。

あの時のキスは『好き』のキスであると。
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