先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第1羽‡ マグダラのマリア
  

「ん゛っ―――――――!!」

 泪が溢れる。


「大丈夫…すぐに慣れるよ。」


 私の『処女』は、父の遊ぶ金欲しさでまだ…12才なのに見知らぬオヤジにたった“25万円”で売られた。


 ギャンブルと女にだらし無く、家庭内暴力を頻繁に振るう父と
 そんな父の暴力と裏切りに耐えられなくなりキッチンドランカーつまりアルコール依存症になり一日中酒を手放さない、育児放棄した母。


 物心つく頃私は、包帯だらけで…いつもお腹を空かせていた。

 両親にとって私は、要らなく『金』としか見られていなかった。
 身体を売るしかない…私の日々は、始まった。


  
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