先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「君いくら?」


「25。」


 少女・羚音は、ニッタリ笑う。


「たっかいなぁ、君。」


「なら、他当たってよ。」


 羚音は、言って歩き出す。


「待って!俺なら25出せるよ。」


「はぁ?」


 サラリーマン風の男が腕を掴んで声をかけてくる。


「出してあげるよ。おいで……」


 羚音は、言われて手をとった。



 食事なんて当たったことない・服も2ヶ月に一枚しか貰えなかった・お風呂なんて贅沢…夜に公園で身体を服、髪を洗う。

 そして…父親に堕とされた時、全てを初めて自由に使えた。

  
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