先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 羚音は、現れた人物に隙をついて逃れ抱き着いた。


「チッ」


 車は、走り去った。


「大丈夫かい、ミナ。」


「ありがとう、木田さん。」


 羚音は、言ってお礼のキスをした。


「ミナ…学校は?」


「サボり。」


「ダメじゃないか。危ない目にあったんだから、帰った方がいい。」


 木田は、心配して声をかけた。


「先生みたいな事言わないで。」


 羚音は、言って木田から離れる。


「ミナ、送るから行こう。」


「行かない。家出したんだもん。」



「家出?」


  
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