先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「あら、早かったわね。」


「【じゃあ、明日ビデオ私ますから。】」


 男は、電話を切った。


「ごめんね、城。」


「いいけど。イイ事あった?」


「えっ?」


「嬉しそうだから。」


「何でもない。
(もう、大丈夫よ。 あなたは、私が守るから。)」


 綾は、城を見つめる。



「羚音ちゃん…ビデオをばらまかれたくなかったら香取 城から離れることだな。」


「楽しかったよ。」


 男たちは、去って行く。


「先生……。」


 羚音は、泪を流して気を失うように眠りに堕ちた。



 あなたの腕に帰れたら…。


  
< 118 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop