先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第18羽‡ 伝わらない想い
  

 あの頃…知らなかった。
  君が俺をどれ程守ってく
 れていかを…



「……!!」


 目が覚めて飛び起きた。焦って周りを見渡すと自分の部屋だった。

 腕には、点滴の針が刺さっていた。


「失礼致します。」


 聞き慣れたメイドの声に羚音は、安堵する。


「久しぶり。」


「羚音さまっ!!」


 メイドは、驚いて絨毯に花瓶を落とす。


「すっ、すみません。直ぐに代えてきます。」


 メイドは、花瓶を持って出て行った。


「…どうやって……帰って来たのかしら。」


  
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