先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 羚音は、考えていた。


「羚音…今日は、起きてるか?」


「起きてるわよ。」


「!?」


 声を掛けながら入って来た棗は、返事が返って来て驚いてドアにぶつかった。


「助けてくれたの?」


 羚音が棗に囁く。棗は、ベッドサイドに座った。


「助けたのは、警察。迎えには、行った。 羚音…“あの日、迎えに行けば良かった”な…。」


 言って羚音の手を握る。
 羚音は、微笑んだ。


「しばらく学校を休んだ方がいい。」


「大丈夫かな。もう…1週間も休んでる。」


  
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