先生…ごめん、愛してる。【完】
「孫を抱かせておくれ。全く、こんなに婚約者を大切にしてるのに誰があんなタレコミをしたんだか。」
父は、思い出してイライラしながら言う。
城は、聞き流そうと懸命だった。
「どうした、城?」
「いいえ。全く誰でしょうね。」
城は、ごまかした。
「そうだ。葉守見さんのお嬢さんは、体調良くなったか?しばらく検査入院って言ってたろう?」
「もうすぐ登校して来ますよ。」
城は、言って紅茶を飲む。
“許せない”と思うのに羚音の事を考えると愛しい気持ちに包まれる。