先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 綾は、ビデオを止めて笑った。



「……っ、」


「まだ、横になってた方がいいぞ。」


 起きると棗が居た。


「…私……どうしたの?」


「覚えてないのか?」


 棗は、ベッドサイドに座って声をかける。 羚音は、首を傾げる。


「カフェで倒れたんだよ。誰と逢ってた?」


 棗に聞かれ考える。


「…誰だったかな。」


「おい、おい。」


 棗は、心配になった。


「まぁ、寝てろ。」


 言って羚音を寝かせる。

 棗にとって可愛い妹。“守ってあげる”存在。


  
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