先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第25羽‡ 悲しき傷害事件
  

 どうか…許してください。

 こうするしか…なかったの。



 ガチャ ガチャ


「取れた!」


 羚音は、足枷が外れた。
 すぐに部屋を出る為にドアを開けた。


「羚音…何処に行く?」


「聖さん……」


 開けたドアの先に聖が狂気の笑みを向けて立っていた。


「鎖…取ったのか?」


 羚音は、後ずさる。


「…逃げるのか?」


 羚音は、答えなかった。


「ダメだな……お仕置きだな?」


「…聖さん……ヤメて…ごめんなさい。」


 羚音は、謝りながら後ずさる。


  
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