先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第12羽‡ 脅迫
  

  弱かった。
 あの頃…『本当』が欲しくて欲しくて……



「っ……」


「ムカつく。何、病院入ってんのよっ!!」


 学校に通えるようになるとまいからね攻撃が待っていた。


「ん゛っ!!…はぁ、はぁ…
(苦しっ……)」


 みんなのあまり使わない学校のトイレで羚音は、手洗い場に溜めた水に顔を押し付けられた。


「ホラ、もう一回だよ!!」


「ん゛、ゴボッ…ガボッ!」


 パシャ!


「…はぁ……はぁ…」


 羚音は、床に座り込んだ。


「これで終わったなんて思わないで。」


  
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