先生…ごめん、愛してる。【完】
  

 まいは、言って取り巻きを連れて出て行った。


「…もう……常…識……ない…わけ……」


 羚音は、なんとか立ち上がって外に出た。

 羚音は、壁づたいに歩いた。


「辛そうだね、手を貸そうか?」


「結構です。」


「つれないなぁ。手を取って、羚音。」


「あなたの手なんて借りたくない。」


 言って振り向いた。


「羚音、生意気な口が利けるのも今だけだよ。」


 聖は、ニッタリ笑った。


「……なに…を……」


「羚音、そのうち君から俺の所に来て“抱いて下さい”ってお願いに来るよ。」


  
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