先生…ごめん、愛してる。【完】
「Σ!?」
羚音は、ICレコーダーの内容を聞いて聖を見た。 聖は、悪魔のようににんまりと笑っていた。
「コレがあるからね。学園長を新聞記者のふりして “女生徒との交際疑惑” を囁いてみたんだ。」
聖は、楽しそうに話す。まるで悪気なんてない…純粋そのものの瞳で……。
「羚音、言ったろう? 君から俺の所に来るって……。」
羚音は、静かに泪を零していた。 聖は、羚音の流す泪にキスをしてニッタリ笑う。
「ヤメて……寄らないで…」
震える手で聖の肩を押す。