先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「考えるな、もう…解ってるだろう?」


「あ……知らない。…解らないもの……」


 羚音は、震えてソファーの隅に寄る。


「羚音…先生に辞めてもらおうか?ん?」


「あ……」


「羚音…なんて言うのかな?」


 聖は、羚音を堕としていく。
 羚音は、震える。


「羚音…言って。」


 聖は、羚音に囁く。


「(…先生…先生……助けて)」


「みーお、さぁ…言って。言うんだっ!!」


「ごめんなさい、ごめんなさい。怒らないで…お父さん。怒らないで……」


 膝を抱えて羚音が叫ぶ。



 支配される……


  
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