先生…ごめん、愛してる。【完】
‡第15羽‡ 間違った自己犠牲
  

 本当に…守ってるつもりだった。

 ただ…守りたかった。



「羚音。」


「聖さん…。」


「おいで。」


 羚音は、聖の“彼女”となった。
 棗と城は、羚音の気持ちが解らず疑った。


「んっ、あぁっ!」


「ようやく俺に慣れたな。」


 言って何度も突き続ける。


「…あっ……もうっ、ダッ…メッ!!」


 羚音は、聖の腕を逃れてソファーに力無く倒れた。


「良かったろう。」


 悪魔の囁きが羚音を堕としていく。


「(先生…)」


 羚音は、聖に抱き着いて自分からキスした。


  
< 96 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop