先生…ごめん、愛してる。【完】
  

「また?」


「(先生…愛してる。愛してる……)」


 羚音は、精神を病み始めていた。 憎い聖の腕の中を愛しい城の腕の中……と勘違いを起こしていた。



「城…見つけましたよ。君の相手。」


 兄・蒼は、パソコンを見つめて言った。
 学園の防犯カメラに薄暗いなか女生徒と抱き合う弟の姿を見つけた。

 そして…少女は、援助交際の常習者として地元で結構有名だった。
 蒼は、少女に弟から離れるよう弟に気づかれずに通達しよう…と考えた。

 しかし…葉守見家は、和泉沢学園に多額の寄附をしてくれていて…。


  
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