SEASONS
「はい。包装してくれるっていうからしてもらった。プレゼントっぽいだろ?」
ピンクのケースに入れられたシュシュを掌に乗せられた。
「……ありがとう」
「今度してるところ見せてね」
「うん」
何か、二重に悪いことしちゃったかも……。
「気にしなくていいよ。オレがしたかったんだから。それに、自分があげた物してくれたらうれしいっしょ?」
ニコリと笑う大野くんにあたしも笑顔を向けた。
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