いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「うわっ!電話くれてたのにホントにごめんなさい!!」

鞄の奥に携帯を突っ込んでいたから、携帯が鳴っていたことさえも気付かなかった。

もう最悪…。

自分のダメっぷりにほとほと嘆いているけど、久世玲人は怒るどころか安心した表情になっている。


「無事ならいい」

と、優しく笑い、改札の方へと歩いていった。


………。

何コレ。


「菜都、行くぞ」

「う、うん…!!」

久世玲人が振り返って私を待っている。


何なんだこれは…。


動悸が一段と激しくなった。

……走ったからか?

異様にドキドキする心臓を押さえながら、前にいる久世玲人を慌てて追った。
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