いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「んーっおいし〜♪」

しばらく行列に並び、ようやくオムライスにありつけた。待った甲斐もあって、感動もひとしおだ。


このトロトロ卵が絶品だわ〜♪
また春奈と来ようっと。


久世玲人にもオムライスを強く推したというのに、私の言葉なんか無視しカレーを注文していた。

お昼ゴハンもカレーパンをよく食べているからだろうか。そんなに好きか、カレーが。

喜びを分かち合えないなんて実に残念。



そんな久世玲人は放って1人でオムライスを堪能していると、ふと強い視線を感じた。


……ん?

私を見ていたと思われる久世玲人に顔を向けると、バチッと視線があう。


何…?

首を傾げると、久世玲人は少し焦った様子でフイッと目をそらした。


何なのよ。


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