チロルチョコ
思わず言ってしまった「好き」という

言葉が図書室の静かな空間に響いた。

助かったのは図書室に誰も居なかったってことだ。

「好き」と言ってから流君が

「え?」と聞き返してきた。

私は顔が真っ赤になって

言葉が出なくなった。

流君を見ると、見たこともないような

いじわるそうな顔をして

微笑んでいた。

「しょーがないな・・・。」

しばらくして流君がいきなり

私の顔に手をあてて

キスをした。

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