同居から始まる恋もある!?

鍵でドアを開けて、部屋に入る。

気温があがりきった、まるで蒸し風呂みたいな部屋。芹生は昨日から帰っていないみたいで、出かけたときのままの状態だ。


「今日、深山さんいねえんだ?よかった。いたら絶対、殴ってた」


見渡しながら、抑揚なく武が呟く。

頷けば、武は力任せにわたしをベッドへと投げ飛ばした。


「武っ」


覆いかぶさる武を押し戻そうとしても、びくともしない。


「いいだろ?せっかくお邪魔虫もいなくて、久しぶりに、ふたりきりになれたんだ」


武の熱を帯びた目に、自分が映る。

角度を何度もかえながらキスを繰り返す。

クーラーもついていない熱い部屋で、お互いの体温が交じり合って融けてしまいそう。ぼんやりと脳が麻痺して、生理的に涙が滲んだ。

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