同居から始まる恋もある!?
ぎゅっと、アイス珈琲のグラスを握る。
武はそんなわたしの様子を、ただ無言で見つめていた。
「そんなに好きなのか?」
「…え」
「深山さんのこと。あの人、サチのこと本気で妹としか見てないぜ。昨日だって、サチのこと頼むって頭下げられたばかりだ」
思わず顔をあげる。
「知ってるよ、そんなの」
「傍にだっていられなくなるぞ」
「…うん」
力無く答えたわたしに、武は苛立たしげな表情をする。
そして、ぎゅっとわたしの手首を掴んだ。
「っ痛!」
力任せにそのまま引っ張られて、店を出る。
ぐいぐいと流されるままに歩いて、着いたのはわたしのマンションだった。