同居から始まる恋もある!?
押し寄せる熱と感情のなかで、浮かんだのは。
柔らかな笑みに浮かべた、忘れたくてもずっと忘れられなかった人。
ずっとあなたの隣に立ちたかった。
「…芹りょ…っ」
自分の声にハッとして、おもわず目を見開いた瞬間に、わたしの左頬に鋭い痛みが走った。
そして、体にのしかかっていた重みが消える。
叩かれたのだ。
はじめて、武はわたしに手をあげた。
「別れよ、サチ」
「た…武、わたし!」
「うんざりなんだよ。セックスの最中に他の男の名前を呼ぶ女なんて」
武は、わたしに向って脱がされた服を投げつける。
言葉とは裏腹に、声音はどこか小さく震える。
彼の真意が、言葉にしなくたって伝わってきて、涙がとまらない。