同居から始まる恋もある!?

たっぷり盛られたカレーライスをテーブルに並べた。

昔っから、何をやってもサラリとこなす芹生は、やっぱり料理も上手だった。彼自身、料理は性に合っていたようで、何かと調理してはわたしやわたしの家族に振舞ってくれていた。


「いただきまーす」


ぱくっと一口頬張れば、あの頃と同じ味。うれしくて、思わず口元が緩む。
どうやってスパイスを調合しているのかは知らないけど、芹生のつくるカレーは他のヒトがつくるものと一味も二味も違う。

何を入れているのかと昔聞いたときには、にっこり笑って「愛情」と言われ、誤魔化されたことがあった。


「……また、このカレーが食べられるなんて思わなかったな」


ぽつりと呟いた言葉に、芹生がゆっくりとわたしを瞳に映す。セットされていない、綺麗な黒髪が揺れた。

< 46 / 173 >

この作品をシェア

pagetop