同居から始まる恋もある!?
俺は、キッチンから漬けておいた自家製のオリーブとチーズを適当に盛り合わせて、カウンターへ置く。
「だって俺、サチの前だと超かっこよかったし……」
「……はあ、へえ、あっそう」
「聞いておきながら、無関心!」
「ていうか、サチっていうんだ」
ぱくっとオリーブを口にほうりこみながら、自然と大きな溜息を零してしまう。
「芹生は今でも充分かっこいいと思うよ」
「……マスタぁ」
「顔だけな、顔だけ」
マスターの優しい言葉に感動して思わず顔を上げた瞬間、律のひとことが水を差す。
むかついてオリーブの種を投げつけてやる。
「っ痛い!なにすんだ」
「ごめーん、当たった?」
「俺は客だぞっ」
怒っている律に小さく舌を出す。
俺と律の掛け合いに、となりでマスターが珍しく声を大きくして笑った。