先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
そう心に決めて僕は書斎の椅子へ戻ると、キーを叩き始める。


かつて華々しくデビューしたプロとして負けない為に、そして加瑚や小鳥ちゃん、更新を待ってくれている読者の思いを無駄にしない為に。


「小鳥ぃ、プリンを買って来たよ……」
「お兄ちゃん、静かに! 」


やっと戻って来た日之出さんにも見守られながら、僕は今思いつくだけの幸せを打ち込んんで文字にして行く。


この物語に登場する2人が本当に幸せになれるように、僕と加瑚の未来もそこへ重ねながら。


「完成しました! 」
「先生、お疲れ様でした! 」
「んご……」


『END』マークを付けたのは翌朝の明け方5時、小鳥ちゃんは一晩中起きていたらしくつぶらな目の下にクマを作っており、日之出さんは普段の激務の疲れからか熟睡していた。
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