先生、男と女になれません。 -オトナの恋事情ー
エピローグ 夢は何ですか?
僕達が溺れるようにして足掻いていた携帯小説はブームの渦が自然と解けて行き、時代は今や電子書籍。


毎日毎日、電子書籍で生まれたヒット作品のニュースや新たなモバイルツールの話題が世間を賑わしている。


それでもまだまだ携帯小説は生き残っていて、規制を受けつつも地道に頑張り続けている作家さん達が居る。


世の中がいくら暗くなろうとも『恋愛』は尽きないから、そして『少女の夢』も。


これは和希さんが帰った後、僕がずっと考えて導き出した答え。


あれから1年が過ぎ、今。


『亘理、原稿は上がったんだろうな? 』
「うん、多分」
『多分っていうのはどういう意味だよ! 今からすぐそっちに行く! 首を洗って待っとけ! 』


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