神様娘の憂鬱



ドキッ・・・・


翼……





「一緒には行けねぇけど俺も備える。気をつけろ。
なにかあったら、すぐに呼べよ」


「わかった」



頷く私の前に翼は手を差し出した。





「いいか?約束は守るためにあるんだからな。
さっき言った約束、絶対に守れよ!」



「うん!」


私はパンッと翼の手を握った。






翼…

絶対に守るよ。



私は無事に帰ってくるから――







こうして、どんどん暗くなっていった。








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