傷、のちに愛
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「和葉…」
千秋さんのベッドに仰向けに寝転がった私に、千秋さんが多い被さる。
私の首元に顔を埋め、耳元で名前を囁く。
くすぐったいような、甘い響きを持つその声に私はうっとりした。
「…好きだよ」
そう言い、私にキスをした。
最初は軽く、徐々に舌を絡めた激しいものに変わっていく。
「和葉、やってごらん」
千秋さんは自分と同じようなことを私にもさせたいようだった。
私は、ゆっくりと舌を伸ばし千秋さんのそれに絡めていった。
「――はァ…」
柔らかくて、熱くて愛しい。
千秋さんは満足げに私の舌を受け入れ、かき回していった。
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