俺の彼女は,隣の男と浮気中!?【短編】

中々次の言葉が出てこなくて２人の間に沈黙が走ると、いい所で店員がハンバーグを持ってきた。


『大変お待たせしました〜。ご注文は以上でおそろいですか?

ごゆっくりどうぞ〜』


焼けたばかりの肉汁あふれる鉄板の上のハンバーグが圭の目の前に置かれた。

｢やっときたか。｣


圭はそういって
ハンバーグをナイフとフォークを使って食べ始める。

ほんとに食べてなかったらしい。

それはもうすごいスピードだった。


俺はそんな様子を見ながら考える。


確かに、圭のいうとおりなんだよな。
信じてたらそんな不安や不満を他人に言わなくてもいいはずだよな。

だから俺は疑ってるってこと自体が信じてない証拠で……。


｢そう深く考えるなって。疑ってるものは仕方ないだろ。
ただ素直になれよって話。｣


それだけいって圭は口にハンバーグをひときれ放り込むとまたむしゃむしゃ噛み始めた。


またしても心を読まれた。こいつはサラリーマンより心理士の方が合ってると思った


｢あ。｣


圭は突然なにかを思い付いたような顔をして

明るい表情でこちらをみる。

なにかひらめいたらしい。


｢なんだよ?｣


圭はパチンと指を鳴らした。