永遠の星空
雅大は店を出て、
あてもなく歩いていた。



どこまで歩いたのだろう。

いつの間にか日が沈みかけている。



雅大は、目に映った何もかもが目障りに思えた。

すれ違う人、車・・・。


何もかもが幸せそうに見えた。







ふと足を止めた場所は、思い出深い公園。


初めて優美子とキスした、ブランコがある。




なぜ、そこに座ったのか覚えていない。

なぜ歌いだしたかもわからない。

でも雅大には、自分のつらい気持ちを、
歌うことで 落ち着けるしかなかった。





どれだけ歌ったのだろう。


不意に隣りのブランコに気配を感じ、顔を上げた。



「優美子・・?」



自分の元に戻ってきてくれたのかと思ったが、
人違いだった。


ブランコに座っているのは、
優美子とはまるで正反対の清楚な女性。


雅大は一瞬にして、心を奪われた。
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