未来観測
…………。

うん。
しっかりバレてるじゃない。


「…赤谷君。
これどういうこと?」


もう驚きなんかより
諦めの気持ちの方が大きい自分に驚く


「あー!先生。
また“赤谷君”って。
俺言ったよね?何回も。
寛人って呼べ…『あーーーーーーーー。今その話しはしなくて良いんじゃないかな?』


赤谷君の言葉に、わざとかぶさるように響いたあたしの声。

そんなこと。
わざわざ下崎君の前で言わなくたっていいじゃない!



「と…とにかく。
あのね、下崎君。
あたしたちは…」


「そんなに心配しないでって、えりちゃん。
俺誰にも言わないから。

これでも一応寛人の友達だし。

それに俺、寛人の前でのえりちゃんって可愛いと思うよ。
良い意味でギャップがあって」


そう言った下崎君は
あたしを見て小さく笑いをこぼす

一方のあたしは。
お決まりのパターンのように顔が真っ赤になってしまって
それ以上の言い訳を発せなくなってしまった



「せんせー。
顔ゆるんでますよー」




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